7月某日
元厚労省年金局長で川村女子学園大学教授の吉武さんと我孫子の「ビストロ・ヴァン・ダンジュ」で食事。山本元山口県知事を偲ぶ「山本繁太郎とその時代」を渡すためだが、この際、吉武さんが年金局資金課長時代に立ち会った年金住宅融資の保証履行の問題などいろいろ聞くことができた。吉武さんは官僚としては「仕事に筋を通す人」だったがそれ以外、例えば出勤時間などは非常にいい加減な人で、資金課長時代はお昼頃に出社していたのではないだろうか。資金課の庶務係長から「森田さんから言ってよ」と言われたことがある。当時の私は吉武さんに負けずに出勤時間にいい加減で、もちろん吉武さんに言うことはなかったけれど。
7月某日
図書館で借りた「ギケイキ 千年の流転」(町田康 河出書房新社 16年5月)を読む。「ギケイキ」って要するに鎌倉か室町時代に成立されたとされる「義経記」の現代語訳なのだろうけれど、「義経記」に題材を借りた創作と言った方が正しいかもしれない。物語は義経の独白によって進められるのだが、例えば冒頭「かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう」と来るのだが、これは判官義経が時空を超えた存在であることを示すとともに、ハルク・ホーガンの全盛時代を知る人はわかるだろうが、これから展開されるストーリーのハチャメチャ性も暗示する。思うのだが文明開化前の日本というのはそれ以降と随分と異なる国だったのではないか。物の怪や怨霊の存在が実在のものとして信じられていたし、夜は漆黒の闇に覆われていた。縄文時代から江戸末期まで日本人はそうした外部環境と共存してきたわけね。
7月某日
ゴルフをするのは久しぶり。たぶん2年ぶりくらい。同じゴルフ場のメンバーの末次さんから「常陽カントリーの予約が取れたので行かない?」と携帯に電話がかかってきた。あまり気が進まなかったが「吉武さんと一緒なら」と答えておいた。吉武さんは我孫子在住なので車で拾ってもらうためだ。吉武さんに電話すると「行こう、行こう。モリちゃんも酒ばかり吞んでないで運動しなければダメだよ」。ということで行くことにしたのだが、しばらくすると吉武さんから「悪い、その日にクーラーの修理が入っちゃって行けなくなったよ」という連絡が。で、同じく我孫子在住の元社会保険庁の中西さんに電話すると快諾してくれた。当日、中西さんが愛車プリウスで迎えに来てくれた。ハイブリッドカーのプリウスは燃費効率がよく、中西さん曰く「年金生活者向きなんだよ」。この日のメンバーは元社会保険庁長官の末次さん、元援護局の高根さん、元社会保険庁の中西さんと「元」だらけで辛うじて私が現役にぶらさがっているという形。2日ほど暑い日が続いたがこの日は涼しくて格好のゴルフ日和。末次さんは80歳になったということだが、相変わらずドライバーは飛ばすし長いパターも随所で決めていた。
7月某日
HCM社の暑気払い招かれる。場所は日本橋三越の屋上ビアガーデン。HCMの平田会長以下、大橋社長と社員のみなさん、それにHCMから年住協に出向している方々で総勢15人くらい。私は平田会長や元女性自衛官の荒さんとおしゃべり。荒さんはニュービジネス関係などいろいろな会に参加、豊富なネットワークを持っている。2次会は日本橋小舟町の「バーほしの」で大橋さんや三浦親子、原田君と。大橋さんにご馳走になる。