モリちゃんの酒中日記 1月その3

1月某日
その石川さんと進めている「児童虐待防止パンフレット」のラフデザインが上がってきたので立川のケアセンターやわらぎへ。横溝君がだんだんダンスの打ち合わせで来ているが、それはそれで進めてもらって、石川さんとフリーの編集者の浜尾さんと私はパンフレットの打ち合わせ。打ち合わせを終わって私と石川さんが事務所近くの「すえひろ」へ。「すえひろ」が満席になるというので、石川さんがよく使うといううなぎ屋へ行く。ここはうなぎ屋というと高級なイメージだが、実質はうなぎをメインとする居酒屋。実際、ここでいただいたうなぎは絶品であった。私のふるさと北海道ではうなぎを食べたことはない。ヤツメウナギは川でとったことはあるが、うなぎとヤツメウナギは生物学的には全然関係ない。大学入学で上京してからもうなぎとは縁がない。唯一縁があったのが大学の同級生がデモでパクられ、荻窪の彼の家で両親に状況を説明したとき、昼飯にうなぎをとってくれた。何を言いたいかというと、あまりうなぎとは縁のない私でもおいしいと感じたということ。とくに柔らかさね。

1月某日
図書館で借りた「蛇行する月」(桜木紫乃 双葉社 2013年10月)を読む。初出は双葉社の「小説推理」2012年から1年間、断続的に発表されている。釧路にある架空の高校、道立湿原高校の図書部の仲間たちの恋愛、結婚、仕事を描く。桜木が描くのは普通の庶民である。普通の庶民が普通ではない恋をする。普通ってなんなんだろう。おそらくそれは一つの抽象的な概念に過ぎないのではないか?具体的な一人ひとりの人生はそれぞれ個別的であるに決まっているわけだし。

1月某日
年金住宅福祉協会の森理事とHCMの大橋社長とHCM近くの沖縄料理屋「城」(ぐすく)で新年会。パパイヤのサラダや海ブドウなどヘルシーな沖縄料理を堪能。

1月某日
社会保険俱楽部霞が関支部の新年賀詞交歓会。幸田支部長、社福協の近藤理事長、元参議院議員の阿部さんなどに挨拶。阿部さんは社会連帯としての社会保険制度について熱く語る。まったく同感。
神楽坂の「馳走紺屋」でSCNの高本代表理事、市川理事、看護師で等々力共愛ホームの施設長をやっている笹川さんと会食。「馳走紺屋」は古民家を移築した風情。私たちの席のすぐ傍らで三味線を弾いてくれる。料理だけでなく雰囲気も楽しもうということだと思う。

1月某日
HCMで「シミュレータ」の打ち合わせ。開発者の土方さん、HCMの大橋社長、当社の迫田が参加。終わって一昨日行った「城」(ぐすく)へ。前回食べなかった豚足や「ミミガー」(豚の耳)を食べる。おいしかった。土方さんにご馳走になる。