モリちゃんの酒中日記 4月その1

4月某日
上野の国立西洋美術館へ。プラド美術館展を観る。「ベラスケスと絵画の栄光」というサブタイトルの通りベラスケスの作品7点を軸に17世紀の絵画60点が展示されていた。ベラスケスはスペイン王室お抱えの宮廷画家で国王フェリペ4世はじめ、王子の肖像など「泰西名画」というべき名画を楽しんだ。上野公園に出ると今年最後の花見を楽しむ人たちで大賑わいであった。御徒町から上野へ。上野駅構内のバーで時間をつぶし、川口へ。大谷源一さんと根津のスナック「ふらここ」のママに会う。西川口の山東料理の「異味香」へ行く。ここは芸能人も多数訪れている名店らしく秋元康やサマーズの写真が飾られている。大変おいしい中華であった。

4月某日
図書館で借りた「日本経済入門」(藤井彰夫 日経文庫 2018年1月)を読む。著者の藤井は日本経済新聞の上級論説委員。平成の30年間を総括しつつ今後を展望する。バブルの発生とその消滅、異次元金融緩和などについてわかりやすく解説していた。少子高齢化の経済的な影響にも的確に論評していたように思う。優秀な新聞記者なんだろう。

4月某日
元年住協の林弘幸さんと新松戸の「グイ呑み」で待ち合わせ。林さんは永大産業出身の営業の叩き上げ。年住協では名古屋支所長や福岡支所長を務めた(多分、東京支所長もやったと思う)。昔からなぜか気が合う。気が合う理由について考えると、私が林さんに対して持つ営業マンとしてのリスペクトの感情なんだと思う。商品は売れてなんぼの世界だ。林さんは「年金住宅融資」という商品を最前線で金融機関や住宅メーカーに売っていたものね。

4月某日
セルフケアネットワークの高本代表理事と千代田線根津駅の改札で待ち合わせ。根津駅近くの医療系出版社、青海社を訪問して工藤社長に会う。高本さんからセルフケアやグリーフサポートについての説明をする。青海社は緩和ケアの書籍を発行するなど終末期ケアにも取り組んでおり、高本さんの説明もよく理解してくれたようだ。私から高本さんの本を青海社から発行できないか、企画書を書くので検討してくださいとお願いした。お昼になったので根津界隈の工藤社長行きつけのオーガニック料理の店に向かう。工藤社長は糖尿病なのでカロリー制限されておりハーフサイズを頼んでいた。私はカレーライスを頼んだがなかなかおいしかった。工藤社長と別れ私と高本さんは「へび道」を通って千駄木へ。「へび道」とは蛇行して流れていた愛染川を暗渠にしてできた道で、当然、蛇行しているので「へび道」と呼ばれるようになったようだ。千駄木の「さんさき坂」に突き当たる。趣味の小物を売っている「伊勢辰」に寄る。
HCM社でシステムエンジニアの李さんに来てもらい、パソコンのメール環境を変更してもらう。これで年友企画時代のメールアドレスとはお別れ、moritashigeo@outlook.jp
あるいはmorita@morichan.meを使うことになる。李さんと新橋駅前の居酒屋へ。日本年金機構が年金情報の処理を外部の会社に委託したところ大部分が中国の業者に再委託していたことが発覚したことが話題になった。入ったときは客がまばらだった居酒屋も出るときはかなり混んでいた。確かに値段の割にはおいしいと思う。

4月某日
高齢者住宅財団の落合明美さんと内神田の「ビアレストランかまくら橋」へ。新年度ということからかお店は結構な賑わい。そう言えば最初は同じビルの「跳人」を電話で予約したのだが、テーブル席がいっぱいだったのでこちらに変更した。仕事の話ではなくAI(人工知能)やBI(ベーシックインカム)の話をして楽しかった。落合さんとは上野駅で別れ、私は我孫子で「しちりん」に寄る。