社長の酒中日記 2月その4

2月某日
しまった。2月は28日までしかなかった。前回アップしてから3日しかないのでね。今日もいろいろとごちゃごちゃあったが、夕方、埼玉グループホーム・小規模多機能協議会の西村会長に会いに行く。転んで腰を打ったとか言っていたが、わたしは一言「老化だね」。私も5年前に患った脳出血の後遺症で右半身が不自由。不自由には慣れたけど、不自由からくる肩こりに悩まされている。右側に負荷がかかるためか、右肩、腰、臀部が異常に張るんですね。1週間に1回はマッサージに通う。わたしは「みんなのてもみ」神田中央通り店に通っている。店も施術者も感じがよく、気にいってるのだが1回60分、2980円(税別)というのが痛い。話が逸れてしまったが、西村さんとは終末期、グリーフサポートの研究に協力してくれるようにお願いする。帰りは南浦和から武蔵野線で新松戸へ。新松戸には「GUI呑」という呑み屋があり、今日はそこで元年住協の林弘行さんと待ち合わせ。林さんはすでに来ていた。さっそく生ビールと焼き鳥を頼む。林さんは現在、日本環境協会で会員増強の仕事をしている。最近は環境教育の普及にも力を入れているようだ。新松戸で林さんと別れ、我孫子駅前のバーに寄る。バーテンダーは私のことを覚えておいてくれた。ジントニック、バーボンのクレメンタイン、アイリッシュウイスキーをいただく。

2月某日
目黒のパーシモンホールで「認知症の人の看取りを考えるフォーラム」が開かれるというので聞きに行く。少し遅れて行ったら、パネラーの一人、長寿社会開発センターの石黒秀喜さんに「社長、暇つぶしかい?」と声を掛けられる。ゆきぐに大和病院長の宮永先生、それと昨日会った西村さん、NPO法人楽の柴田理事長、山形保健医療大学の小澤さんがパネラー、医療や介護の専門家ではない石黒さんの話の「医療や介護する人に迷惑かけたくないのよねぇ」という発言が会場の共感を呼んでいた。パーシモンホールは柿木坂にあるからパーシモン、柿木坂と言えば堤修三さんが住んでいるし近くの国立病院機構には古都さんがいる。しかし三軒茶屋に住んでいる香川喜久江さんのことを思い出し、電話して三軒茶屋で待ち合わせ。三軒茶屋で呑むのは初めてだが、一歩路地を入るとなかなか渋い店が並んでいる。「ごしき」という和食の店に入る。香川さんは何年か前にリンパ腺ガンになり完治したのだが、それ以来酒を辞めている。だが酒席には付き合ってくれる。福島の酒を3杯ほどいただく。我孫子の駅前の愛花に寄ったら大越さん夫妻が来ていた。夫の大越さんは国士舘大学出身なので今日、三軒茶屋で呑んだことを話す。「学生時代、ドレメのねーちゃんと付き合ってたんだよ」と懐かしそうに話す。

2月某日
土曜日だけど残務整理で会社へ。グリーフケアの研究企画書を点検。グリーフサポートの高本さんに若干の修正をお願いする。老健補助事業の申請について、健康生きがいづくり財団の大谷常務と打合せ。上野駅前の大統領という焼き鳥屋で待ち合わせたが、満員で入れず近くの「浜ちゃん」にする。ここもはぼ満員。以外に若いカップルが多い。安くておいしいからなのだろうか。上野駅近辺を歩くという大谷さんと別れ我孫子へ。我孫子では癒し堂というマッサージによる。ここは中国人がやっていて価格は税込みの2980円。腕は悪くない。
図書館で借りていた桐野夏生の「奴隷小説」(2015年1月 文芸春秋)を読む。これは短編集。桐野は長編もいいが短編もいい。今回は新潮、オール読物、文芸春秋などに掲載された7編の短編が収録されている。「奴隷小説」というタイトルをつけていることからも分かるようにテーマは隷属である。隷属は普通に暮らしていると恐怖である。しかし人は隷属にも慣れてくる。同じ境遇にあっても隷属する側に迎合する人と迎合できない人が出てくる。そこらあたりのことを短編にちりばめられているように思う。私はこの小説を読んでイスラム国や北朝鮮、川崎の少年殺人事件を思い浮かべた。